ピアノ調律とは
ピアノは時間の経過とともに、音程や音色などが変化してしまうものです。
正しい音に整えるためには、定期的に調律することです。
メンテナンスをしないと大事なピアノの寿命が縮んでしまいます。
音程が違ったままですとお子様が演奏する場合は、間違えた音感が身に付いてしまったりする恐れもあります。
ですので、調律は毎年しっかりと行うようにしましょう。
調律は「正しい音」が出るためのチューニング作業のことです。
「ピアノの調律」とは、この弦の調整をする「調律」と、鍵盤の弾き心地やペダルの動きを調整する作業である「整調」、音色や音質を整える作業である「整音」、そしてピアノの清掃や修理等も含めた一連の作業を指すことが一般的です。
買ったばかりの新品のピアノは特に弦の張力の変化が大きいため、落ち着くまでの1~2年は年に数回は実施した方が良いでしょう。
また、ピアノが置いてある部屋の環境や練習時間など使用状況に応じて、調律の頻度を増やすことも必要です。
例えば、季節による気温差や湿度差がある部屋の場合は、季節によって弦の張り具合が変化するので、その都度調律と調整をしてあげる必要があります。
もちろん、予期しない要因でピアノのコンディションが狂うことはあるので、ピアノを弾いている際に少しでも「おかしいな」と思ったら、すぐに調律をするのが良いでしょう。
定期的に調律を行っていない場合、ピアノの音程は少しずつ狂っていきます。
これは強大な力で張っているピアノの弦が、その緊張を解こうとして緩んでいくことが理由です。
また、温度と湿度の変化によっても弦が拡張したり萎縮したりするので音が狂います。
こういった弦の張り具合の変化を正しく整えるために、定期的な調律が必要となります。
定期的に調律をすることで、その張り具合に弦そのものが馴染むことで張りの変化が少なくなり、音が狂い難くなるという効果もあります。