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冬は温度差と湿度差に注意!

ピアノもいきものです。人間と同じで冬はつらいのです。

2020年も残りわずかですね。

すっかり寒くなり、暖房が必要な時期です。

ピアノは生き物で、環境にとても敏感です。

今回はアップライトピアノについて、乾燥や結露がしやすい冬のリスクと対策についてお話いたします。

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季節の変わり目は、人間だけでなくピアノにとっても過酷な環境となります。

特に冬季間は、一日のうちで極端に温度差があったり、湿度差があったりします。

環境次第では、あっという間にピアノの音に悪い影響を与えてしまいます。

ピアノの内部は、大部分は木材で作られています。

ハンマーやアクションの様々な部分にもたくさん使われています。

そういった木材が、乾燥し過ぎによる影響を受けると、収縮や変形を起こします。

  

木材だけでなく、その影響でネジが緩んだりします。

そうなると、木の変な雑音が聞こえたり、音が乱れたりしてきます。

  

音だけでなく、弾き心地も悪くなります。

通常の鍵盤コントロールができないため、繊細な音のニュアンスを出すことができなくなります。

最悪、共鳴が割れることもまれにあるのです。

 

 

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冬季間のピアノの管理

まず、温度に注意します。

一般的にピアノに適した温度は15~25度と言われていますが、常にこの温度を維持する事は難しいでしょう。

そのため、急激な温度変化にだけはご注意ください。

・暖房器具は、発する熱風がアップライトピアノに直接当たらない場所へ置く
・加湿器も加湿器も同様。ピアノから離して置く
・冬の寒暖の差で窓が結露するため、アップライトピアノをできるだけ窓側に近づけない
・石油ストーブやガスストーブを使用する場合は空気の入れ替えを定期的行う(水分を発生させるため)。

もしもエアコンやヒーターの温風が直接ピアノに当たるような状態になっていますと、ピアノ内部で温度差による結露が発生してしまいます。

そうなればピアノの音の変化や弾き心地の悪化、金属の錆びなどが発生してしまいます。

 

 

ピアノの乾燥をふせぐために

・加湿器を使う (使いすぎには注意!結露になります)
・観葉植物を置く 


また、湿度にも要注意です。湿度が高すぎれば、前述のようにピアノ内部に結露が発生してしまったり、窓ガラスで発生した結露がピアノに伝ってくるといった事態に陥ります。

逆に乾燥しすぎても要注意です。

 

乾燥は木やフェルトの収縮を引き起こし、雑音の発生や響板の割れなどにつながります。

 


ピアノは大きいですがデリケートな楽器ですので、その設置環境には充分に注意しなければいけません。

 

しかし、ご家庭によってはピアノに最適な環境を維持するのが難しく、どうしても傷みが早くなってしまうということもあるでしょう。

 

そのような方は、小まめにピアノ調律をご依頼ください。

 

そうすることで、ピアノが大きな音ずれを起こしたり、故障してしまったりする事を防げるでしょう。

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